INTERVIEW
BANI JUNICHIRO

番井潤一郎

レイテストナレッジ株式会社 代表取締役 https://www.latest-knowledge.com/

略歴

青山学院大学経済学部卒業後にキヤノンで6年間技術営業と事業計画などを経験。その後大手外資系企業に転職し、日本法人での営業やマーケティングを経て、アジア地区の研修責任者となる。働きながらビジネススクールでMBAを取得。外資系企業の海外法人で学んだビジネススキル研修をより多くの人に届けたい想いから独立する。

現在の仕事についた経緯

数年前まで起業したいという思いは全くありませんでした。しかし、所属していた企業の社内や社外のお客様へ研修を繰り返すうちに、多くの人から独立を勧めていただけるようになり、独立を考えるようになりました。周囲の人たちの後押しで独立を決めた次第です。

仕事へのこだわり

新人時代は本当に出来損ないで仕事もできない、やる気もない、本当にダメな社員でした。働くことが本当に嫌いで、入社して間もない時も残りの人生をどう乗り切ろうかと考えるような人間でした。キヤノンの頃に出来損ないで遠回りした分、ビジネスの世界でやっていく、ということに“吹っ切れた”のかもしれません。
また、営業しかできなかった自分を変えたかったのでMBAを取得しようと思いビジネススクールで学ぶことにしました。社会人になってからの10年、勉強などしてこなかったので、無事に卒業できるか不安でしたが、その時も仕事と勉強をとにかく優先すると決めて“吹っ切った”ことで何とか無事に、しかも首席という形で卒業することができました。
いつもそうなのですが、いろんなことを考えてしまうとやる気が出ず、すべきことを後回しにしてしまうので、とにかく諦めが肝心だと思っています。私はやると決めたら今の環境を変えないとできないので、趣味や人付き合いを控えたりもしてきました。遊びも勉強も全力です、といったタイプではないので、エネルギーの注ぎ方は考えるようにしています。
私自身、仕事において強いこだわりはあまりないのですが、頑張りすぎないで成果を残すことは難しいので、なにかをあきらめたり我慢が必要なんだ、といつも思っています。

若者へのメッセージ

私自身が本当に出来損ないだったので、あまり偉そうなことを言える立場ではないのですが、まず言えることは、朝起きて時間通りに職場に行っていることだけで偉い!ということです。わたしが20代の時は、朝起きて会社に行くこと自体もつらかったですし、いかに職場にいる時間を短くして過ごすかということしか考えていなかったからです。
でも不思議なもので、その時働くことが嫌で他の選択肢を探して迷走して、自分にはやっぱりビジネスしかできることがないんだ、とあきらめた時から少しづつ働くことに迷いがなくなりました。たくさん迷走したからこそ、今の社員研修という仕事は色んな人の状況や気持ちを理解してできるようになったのかもしれません。
あんなに仕事が嫌いだったのに、今は本当に楽しくて朝起きて仕事に行くことも嫌でなくなりました。みなさんも頑張りすぎず自分の気持ちの変化を感じ取りながら仕事に向き合って欲しいなと思います。