INTERVIEW
ASAMI RYOTA

淺見良太

一般社団法人国歌の輪 代表理事 http://www.kokkanowa.net/

現在の仕事についた経緯

学生時代にバックパッカーとして多くの国を周った経験から国歌が素晴らしいコミュニケーションツールになることに気づきました。相手の国で、相手の国の国歌を歌うととても喜んでくれたからです。
よくよく考えてみると国歌は国の象徴であり、歌詞やメロディや成り立ちから、その国の歴史や政治体制、社会情勢などが見えてくることに気づきました。国歌は単に相手との距離を詰めるだけのものではなく、他国を理解する上でも良いツールになると考えたのです。
そこで国歌の魅力を多くの人に知ってもらいたいとこの活動を始めました。“国歌を知ること”の先に、他国を知ることへ繋がり、多文化共生社会実現に向けて当法人の活動が役立つのではないかと考えています。
最初は怪しい活動と見られていましたが、最近になってイベント開催に協力してくれる大使館や企業が増え、講演に関しては自衛隊や公共団体から依頼がくるようになり、手応えを感じています。

仕事へのこだわり

とにかく国際交流に関するツテがなかったので、都内にある行政が運営に関わっている国際交流協会に片っ端から訪問したり、イベントに参加したりして、人との繋がりを作っていきました。人脈は本当に大切にしています。
法人名の“国歌の輪”は「国歌を通じて人と人との繋がりの輪が生まれてほしい」という想いで付けました。
柳生家の家訓に「小才は、縁に出合って縁に気づかず中才は、縁に気づいて縁を生かさず大才は、袖すり合った縁をも生かす」という言葉があります。出会った関係をその場で終わらせず、ウィンウィンで続く関係を模索しながら輪を広げることを意識して活動しており、人との出会い一つ一つを大切にするように心がけています。

若者へのメッセージ

作家マーク・トゥエインは『人間とは何か』という著書で「人間は機械だ」と書いています。機械のようにインプットしなければアウトプットもないと。
勉強や経験、人との交流が自身を育て、人は“なにか”を生み出します。見聞や経験をできる限りして、アウトプットの材料を集めてほしいと思います。
大使館で開催する当法人の主催イベントもそういった思いで開催しており、不定期で学生らを招待しています。