INTERVIEW
AOYAMA SYOUFUU

青山松風

株式会社SAKAMOTOgraph. 役員/映像ディレクター https://sakamotograph.com/

略歴

洗足学園音楽大学(ジャズピアノ・作曲専攻)卒業後、同大学に入職、内製の写真撮影・編集、映像制作やYouTube・SNS運営を経験。4年間の勤務を経て2023年4月に独立、映像製作会社SAKAMOTOgraph.立ち上げに参加。ブランディング・イメージ映像やミュージックビデオを手がける。

-現在の仕事についた経緯-

内製の映像制作を行なっていく中で、自分なりに試行錯誤し、勉強し、技術を上げてきました。
また、コンテンツ内容が単調化しないよう色々と試行錯誤し、視聴者に飽きられないようにと変化をつけてきました。
内製でコンテンツを制作する事にはとてもやりがいを感じます。
一方で、自分が持っている能力を社会貢献に役立てたい、自分自身がが生きる力を身につけるという意味でも、独立が必要だと感じるようになってきました。
私がやっている映像制作業とは"映像を売る"という事です。
製作物に対しての料金が発生します。
私の映像を気に入って下さる方々に、その価値を提供したいというのが独立のきっかけです。

-仕事へのこだわり-

一般的には意外と知られていませんが、映像にはエラーが付きものです。
録画ミスや、音声の調整ミス等、人的ミスも多いです。
また、多岐に渡る知識も必要になります。
専門用語になりますが、フレームレート(一秒間のコマ数)やプログレッシブ・インターレース、撮影時の感度調整、露出(映像の明るさがどう決まっているか)の原理、フリッカー(照明のチラつき)等を意識する必要があります。
実践ではカメラワークや、画角というようなことを学びます。
少人数で撮影する場合、カメラマン自らディレクションを行うこともあります。
編集では、カラーのグレーディング、カット割や全体の尺調整、音声やBGMの音量などにも気を配ります。
またフレーム(ドロップ・ノンドロップ)やビットレートを一致させることでカクツキやブロックノイズのない綺麗な映像に仕上げます。
これら一つ一つを実践を経験し、クリアしていくことで"良い"映像を仕上げることが出来ます。
私は、技術側出身の人間ですので、制作(企画構成、コンテ作成やディレクション)に関しては未熟な部分もあります。
しかしながら、自分が培ってきた作曲やジャズピアノを通しての経験や感性・能力を軸に、表現として映像で何ができるのかを日々追求しています。

-若者へのメッセージ-

クリエイター志望の方々へ向けたメッセージになります。
中途半端でも、自分が納得できなくても、作品を世に出し続けることが一番大事です。
私も腰が重い人間ですが、ここまでやってこれたのは周りに一緒に制作してくれる仲間がいたからです。
人に知ってもらうには、まず継続するということ。
日々作り続けるには、インプットすること、刺激を求めること。
一人で悩む時間も必要ですが、仲間を頼ることも大切です。
自分の作品を人に知ってもらうには、まず作り続けることが一番大事だと自負しています。