INTERVIEW
AONUMA AKIRA

青沼光

clover farm 代表 http://clover-farm.blogspot.com/

略歴

新潟大学農学部卒業後、長野県で2年、富山県で4年の現場経験を積んだのち、2015年に高岡市でclover farmを開業。

現在の仕事についた経緯

中学2年生の時にテレビで見た牛の放牧風景をきっかけに、酪農の存在を知りました。両親が共働きの家庭だったため、家族で暮らしながら仕事ができる酪農家のライフスタイルに取り付かれました。

仕事へのこだわり

酪農という農業は、牛を飼い牛乳や牛肉を世に送り出し、食料生産をする一次産業としての役割だけでなく、土地の保全や循環型の地域農業を維持する役割もあります。
農村を未来に残していくこと、また町社会の抱えるごみの問題や、人の心の問題、働き方の選択の提供など、人間社会の様々な課題解決の一助となる可能性を持っていると感じています。
これらの課題解決のために、酪農家として牛を用いて貢献していく事は、酪農業の価値を高める事につながり、私の目指す「HAPPY DAIRY COWS=100年先も酪農が続いていく未来」を構築していく上で、果たすべき最大の仕事だと思っています。
日本や地球の未来を次の世代に託していくために、私の命を使っていきたいと思っています。

若者へのメッセージ

あなたの目には、今、あなたを取り巻く世界がどう見えているでしょうか?きっと多くの課題が見え、多くの不満を持っているかもしれません。
しかし、大昔はみんなで食料を生産していく事、生きていく事が精いっぱいだった時代があります。環境や自然災害に振り回された時代もあったと思います。戦争という人間同士の争いに巻き込まれた時代は今でも存在します。
過去に生きた人はそれらの課題に立ち向かい、今の世界を残してくれています。私たちの位置から過去を見れば、すべてが正解だったとは言えないかもしれません。しかし、その時代を生きてきた人は必死だったと思います。
私たちは過去を知り、科学的に分析をし、過ちも正解も、未来への予想も行う事ができるようになってきています。だからこそ、この時代に生きる私たちは未来のための選択ができると思います。いい時代ですね。
責任が求められる時代でもあると思いますし、自分の時代にすべての成果を上げることは無理だと思います。あなたは過去から何を引き継ぎ、今何を考え、未来に何を繋ぎますか?その一歩が試されていると思います。