INTERVIEW
ANZAI YUTA

安西雄大

株式会社Mixture 代表取締役 https://mixture-inc.jp/

-現在の仕事についた経緯-

大学卒業後、新卒で光通信に入社しました。根拠のない自信を人一倍持ち、高い視座を持って折れずに行動を続けた結果、運も味方して短スパンで出世し、2年目でエリアマネージャーに就任しました。就任初月で全国1位の成績を収めた後、3ヵ月ほどで当時全国ワースト3に入っていた地方拠点の立て直しに任命され、初月で黒字化し、2ヵ月目で全国2位まで引き上げることが出来ました。

その翌年3月に東日本大震災が発生しました。
当時25歳だった私は、約70名のメンバーが活動する函館支店の拠点長を務めておりました。
もちろん営業をしている状況ではなく拠点を閉める運びとなりましたが、成績が伸びてきている拠点を残してもらえないかと説得した結果、これまで通りに残ることが決まった反面、メンバーは半分以下の30名しか残せないという結果に至りました。

これを機に自身の無力さを痛感し、本当にちっぽけだと感じました。
ただ、学生時代から自分の会社を持って経営者になりたいという志がありましたので、雇用においても自分が守れる人たちを増やしたいという想いがきっかけとなり、株式会社Mixtureを設立しました。

-仕事へのこだわり-

事業を通じてこだわっていることは、『誰かを救える人達を救う会社』という考えです。
というのも、私自身、学生時代から音楽が好きでライブ会場にもよく足を運んでいましたが、辛いことやキツいことがあっても、音楽で心が救われた経験が多くありました。ただ、私自身はバンド活動もしていなければ歌も歌っていないので、音楽を通じて誰かを救うことは出来ません。ただ、音楽を通じて人を救う方々の生活を支えることなら出来る、ということに気がつきました。

だからこそ、会社としては前職同様に、国籍や性別、見た目も含めて何でも受け入れられる環境を作りたいと思い、コールセンター事業に至りました。
結果、俳優業やダンサーなど、夢を追いかけている方々を雇用することも増え、成功と同時に羽ばたいてしまうケースも多いですが、これは会社の存在意義の観点からしても良いことだと捉えています。

私個人としては、身の回りにいる人たちをHAPPYに出来るよう心がけています。
自分1人で社会を変えることは難しいと思いますが、自分の両手で手を繋げる人たちから幸せに出来れば、余った片手が更に違う人と結ばれ、次第に輪が広がっていくと思います。
この考えは“関わるすべてのひとに「最高の満足度」を”という弊社の理念に紐づいており、お客様、スタッフ、社会全体の三方良しを実現できるように活動しております。

そのうえで、今後のビジョンとしては「E&C事業」に注力していきます。The Earth & Childrenの略で、自分の子どもやその孫と大切な時間を過ごしたい方は多いと思いますが、それは大前提として豊かな地球環境があっての話です。
具体的な事業内容としては、モノを通じて知るきっかけを与える事業です。例えば、本来であれば廃棄されるはずの花を、ハンドメイドでアクセサリーにして地域のお祭りやECサイトを通じて販売しております。
「好きこそ物の上手なれ」ではないですが、フラワーアクセサリーに興味を持ってくれた方が、実は年間で10億本もの花が捨てられているという情報を知るきっかけになれば、自然環境を考えるきっかけにもなります。微力だとしても、後世の豊かな環境に繋がる取り組みを行っていきます。

-若者へのメッセージ-

現在は様々な情報が溢れていますが、自分がやりたいことには積極的に挑戦するべきだと思います。
行動する前から恐れる必要は一切ありませんので、自分が叶えたいことを実現するために動き出して頂きたいです。

世界的に見ても日本は恵まれていますし、「死ぬこと以外は擦り傷」という言葉の通り、よっぽどのことがなければ命を落とすことはないと思います。たった1度きりの人生なので、思いっきりフルスイングしていきましょう。その為の環境、フィールドは我々のような先人が整え、次の世代にバトンを繋いでいきます。