1991年大阪府生まれ。13歳で1型糖尿病と診断され、25歳でMODY(家族性若年糖尿病)に診断変更される。大学では栄養学を専攻し、管理栄養士の資格を取得。大学卒業後は、某食品メーカーに入社し、病態食の営業を担当。その後、外資系医療機器メーカーでの血糖自己測定器の病院営業を経て、2020年より医療系ベンチャー企業に入社。2023年8月に株式会社Dear Meの代表取締役に就任。
略歴
-現在の仕事についた経緯-
約20年間糖尿病と向き合ってきた中で、自分だからできることがあると考え、糖尿病に関わる人たちが過ごしやすい環境を作りたいと考えるようになりました。
そして、食品メーカーでの糖尿病と“食”、医療機器メーカーでの糖尿病と“デバイス”、医療系ベンチャーとしての糖尿病と“予防”など、様々な切り口から糖尿病に関わってきた経験を活かし、会社勤めではできなかった、“糖尿病に関わるすべての人に寄り添い、よりクイックに課題解決をする”ために会社設立を決意しました。
-仕事へのこだわり-
社内外問わずたくさんの人とコミュニケーションを取る中でこだわってきたことは、「相手の話を聞く」ことです。相手の話を聞き、現状を把握すると、一見気が付かなかった小さな傷があることに気が付ける場合が多いです。
相手の話を聞いた上で、セールスであれば自社製品でどのように解決できるのかを提案し、プロジェクトマネージャーであれば一緒に解決できる方法を検討してからプロジェクトの進捗を追いかけるようにしてきました。
株式会社Dear Meとしても「糖尿病に関わるすべての人の課題を解決する」ということを掲げているので、患者さん・親族や友人・医療従事者・糖尿病関連サービスを提供する企業など、それぞれの立場でお一人ずつに耳を傾けて、課題解決をしていきたいと考えています。
-若者へのメッセージ-
私自身も、目標を達成するためにまだまだ挑戦し続けている立場なので大層なことは言えないですが、13歳のときに生涯治らない病気を経験したからこそ感じることは、「人生は一度きり」だということです。だからこそ、やりたいことが見つかっている人は失敗を恐れずにどんどん行動に移していってほしいなと思います。そして、もし失敗したとしても、へこたれずにチャレンジし続けて結果オーライにしてしまえば、それは失敗ではなく「必要な経験」だったと思える日がきます。
やりたいことが見つかっていない人は、それまで生きてきた中で数年、何十年と経っても心に残っている言葉や、出来事が何だったかを振り返ると、自分の興味関心を紐解くヒントになるかもしれません。皆さんと一緒に私もさらに頑張っていきたいと思います。