INTERVIEW
AKASAKA ALICE SAYURI

赤坂アリス沙由理

Alice & M. 代表 https://alice-and-m.com/

略歴

大学卒業後、インテリア業界、大学など複数の業界勤務を経て大手外資系製薬メーカーで新薬開発に携わる。コーチング、心理学(交流分析)、スタンフォード大学の脳科学などヘルスケア領域について学びを深めていた中、2019年秋、突然体が動かなくなり一週間の記憶がない状態が続く。治療に専念し、テーラーメードな漢方やヨガで治療を始め、シータヒーリングを用い長年苦しんでいた痛みの難病(線維筋痛症)から回復し始め、離婚による痛みからも解放される。 2020年、目覚めた体と心、魂に導かれるままにセラピストとして 活動を始め、2021年に独立。2022年からThe Yoga Therapy Instituteでヨガセラピーを学び(C-IAYT:治療としてのヨガを現代医学の補完療法として教えられる国際資格)、代替医学療法士としてシータヒーリングの学びと融合し、ホリスティックケアサービスを提供している。

-現在の仕事についた経緯-

製薬会社の臨床開発部門に勤務していた頃、どんなに良い薬を開発しても、病気が「治る人」と「治らない人」の違いがあること、またデータを分析しても読めない「何か」があることが気になっていました。
Beyond the medicine(薬を超えた未来の治療)を社内プロジェクトで研究していく中で、個人的に身体とマインドの関係性、根本的な治療として海外のホリスティックケア療法に着目し学びを深めていきました。
そんな矢先、当時患っていた線維筋痛症の悪化で休職せざるを得えず、復職も難しい状況に陥りましたが、ヨガやヒーリングを実践し次第に病から解放され、真の意味で自分の体と心が喜びに満ち、魂からこの地球で成し遂げたいことに気づき、セラピストとして活動を始めました。

-仕事へのこだわり-

“Think out of the Box”
学生時代に海外の研究をしていたこともあり、既存の固定概念に縛られないことを意識して仕事に向き合ってきました。
組織というのは常に進化し続けるものですが、どこかに慣習だからと根付いてしまっているルールがその進化を阻んでいたりします。
社会人として組織に所属していることに感謝をしつつ、ルールに染まり縛られてしまうことがないように、常に接点やアンテナを高く広く張り巡らせて客観的に自分を観察するようにしていました。
とはいえ、20代は体調が一番落ち込んでいたこともあり、正義感だけで行動しすぎて空回り、一人で頑張りすぎて体力が続かないなど、失敗したこともたくさんあります。
それでも、見てくださっている人に恵まれ、こんなことやってみない?とご縁をいただき転職を重ねて道が開き、独立して今があります。

“The body tells everything”
仕事を通して人と繋がりお互いがハッピーになりより良い社会を作っていくことは、この上ない喜びで楽しいことです。私もお客様が病気から回復されて、本来の自分のやりたいことに邁進されていく姿を見られたときは、心からの喜びを感じます。ですが、真面目で仕事熱心な人ほど、つい頭や思考だけで頑張ってしまい体や心が置いてきぼりになっていることもあります。
やりがいや達成感が偽りのドーパミンからもたらされ、神経やホルモンがいつも戦っている場合は、昔の私のように体もしくは心の病気になってしまいます。
何かに取り組む時、誰かと一緒にいる時、どこかに行った時、何か買い物をするとき、「体や心が喜んでいるかな、楽しんでいるかな、心地よいかな?」と問いかけて欲しいのです。
答えがすぐ手に入る時代、「感じる」という人間らしい大切な感情が奥底に閉じ込められ、「呼吸」を壊してしまっている人が多いのです。だからこそ、自然治癒力、潜在意識と、今ここの本来の自分と繋がるホリスティックケアを大切に伝えています。

-若者へのメッセージ-

“Never Say Never”
何か大きな壁に突き当たり、葛藤に苛まれた時こそ、大きなブレイクスルーが生まれるチャンスです。奇跡は起きる、と信じて行動すれば知恵が湧き上がり、突破口を開きます。ですが、これまでの自分の考え方、信念などを持ったままでは何も変わりません。外に外にと答えを探しにいく前に、自分の内側と繋がって、握りしめて執着していたものを手放してみてください。この地球で人生で何をしに来たのか、本質的な問いを自分に投げかけてみてください。叶えられるためのヒントは、実は目の前にいつでも現れています。ヒントがないのではなく、ヒントに気づけるかどうかです。そして楽しんで受け取れるかどうかです。
素直に無邪気に喜んで受け取ってくれると、何かしてあげたいな、助けたいなと思いますよね。眉間に皺を寄せて、食いしばりがちな時は、緩めること、笑顔でいられるように、と私も心がけています。頭が酸欠な状態ではアイデアも何も浮かびませんから。
“Inspiration インスピレーション”の語源はラテン語“Respiration呼吸”です。せっかくの若いエネルギー、熱量を存分に活かすためにも、呼吸、身体という器を整えることを忘れずに、楽しみながらチャレンジしていってください。一緒により良い未来を創造していきましょう。