1996年生まれ、兵庫県出身。海外の高校を卒業し、関西学院大学に入学。卒業後、RPAHD(東証プライム上場)に新卒入社。コロナ禍、たまたまシステムの運用保守として深夜バイトをしていたコンサルティング会社であるイグニション・ポイント株式会社から、自社発スタートアップの新規事業メンバーとして招かれ参画。社長・役員直下のもと、自ら事業創出や大企業との共同出資をもとにした事業の共創に携わり、新規事業の立案からサービスローンチを担当。その後、2023年1月にレオン・ストラテジー株式会社を設立。
略歴
-現在の仕事についた経緯-
私が大学卒業の頃、本当は海外の大学院に進学したいと考えていました。起業なんて全く考えてもなかったです。大学の専攻は国際開発学でした。将来はUNDPやUNHCRのキャリアを目指していた私は、研究の源流とも言えるイギリスや南アフリカの大学で、東アフリカの発展理論を勉強したいと思っていました。しかし、アフリカの現地に行ったこともないのに、このまま将来を決めていいのか?と疑問に感じ、急遽1年休学しウガンダ共和国に単身渡航したのがはじまりです。
ウガンダでの驚きは、ここ数年で多くの人々がスマホを持ち、日本と変わらないくらい日常生活やビジネスにテクノロジーが浸透していることでした。当時のアフリカというと「貧困」や「紛争」のイメージが強かった自分にとって、その地での経験は良い意味で常識を覆されました。現地では多くのスタートアップ企業や起業家がアフリカの社会問題の解決に向けて取組んでいます。そんな現実を目の当たりにし、研究ではなく、実際に社会の人の役に立つようなことをしたいと強く思ったのです。
現地での想いを胸に、2019年に帰国後に友人と合同会社を設立し、できることから始めようと関西でWeb系の会社を立ち上げましたが、鳴かず飛ばずで、結局は新型コロナの影響で活動は停滞。しかし、起業家としての情熱は決して消えることはありませんでした。
私は休学していたので、入社したのはみんなと1年遅れの2020年でした。当時はコロナが直撃した年だったので、研修や入社歓迎会もすべてオンライン。正直、時間を持て余していた私は、夜19時から25時の間、前職のイグニション・ポイントのシステム運用保守のバイトをしていました。運用保守といっても、常に業務があるわけでもないので、その間にまた別の仕事をするみたいな形で、3つくらいやっていました(笑)。
地頭はそこまで良くないんですが、当時のバイタリティを役員に買われ、自社発スタートアップの新規事業メンバーとしてうちに入らないか?と言われて正式にジョインしました。単純に事業内容が面白かったのも理由の一つですが、この会社なら成長できると思ったからです。そこでは、社長・役員直下のもと、新規事業の立案からサービスローンチや大企業との共同出資をもとにした事業共創など、幅広い仕事を経験させてもらいました。
そしてコロナも落ち着いた2023年、「レオン・ストラテジー株式会社」を立ち上げ、新しい仲間たちと共に、新たな挑戦のスタートを切りました。
-仕事へのこだわり-
まだまだ私にはこだわりなんてものはないのですが、人より失敗の数は多かったと思うので「成功よりも成長を重視する」という意識でいます。これまでの経験からも、成功よりも上手くいかなかった数の方が多いですし、失敗から学べないと自分自身の成長にならないのかなと。
たとえば、私は学生の時からボクシングをしていますが、ラッキーパンチが当たっても再現性がないことを知っています。逆に相手との実力差を感じた時ほど、必ず自分の中でパンチやフォーム、ステップの改善点を見つけていました。そこからの改善が本当の成長につながったと思います。これは仕事やスポーツ、日常生活でも意識するようにしています。
-若者へのメッセージ-
メッセージというとオーバーなんですが、もし今自分が心から「ワクワク」することがないなら、それを探してみたらいいんじゃないでしょうか。
人それぞれワクワクすることって違うし、何でもいいと思います。例えば「宇宙にロケットを飛ばしたい」といった夢でも。成功するかどうかは、始める段階で重要ではないし、気にしていたらなかなか良いスタートが切れません。
それに、経験を積むと「失敗のリスク」を過度に恐れ、保守的になっちゃうらしいので、変に脳内シミュレーションするくらいなら、その瞬間の“ワクワク”や“想い”を大切にして、まずは動き出してみるって感じで良いと思います。挑戦そのものに価値があると、私は思います。
この価値観は、私たちの企業ミッション「新しいワクワクと挑戦を世界へ」の礎になっています。私もまだまだ失敗ばかりですが、これからもどんどん挑戦していきたいと思っています!