INTERVIEW
NAKAMURA MIKA

中村美果

ミルオネスト合同会社 代表 https://www.milhonest.com/

略歴

青山学院高等部卒業。フェリス女学院大学音楽学部声楽学科卒業後、研究生として大学在学中にクラシック音楽事務所、J-WAVE、スペースシャワーTVを経て、MTV JAPANに入社。レコード会社担当の広告営業部に配属、広告営業本部売上1位を獲得。その後アーティストプロモーション企画からイベントへのアーティストブッキング業務、音楽専門学校講師、音楽チャンネルアドバイザーなどを務め、結婚、出産後、カウンセラー・ライフコーチとして活動。2019年にヨーロッパアーティストグループの日本デビューをサポートし、プロジェクトメンバーとして初来日公演を実施。2023年6月6日にミルオネスト合同会社(MILHONEST LLC)を設立。

-現在の仕事についた経緯-

「人に幸せを与えられる人間になりますように」と子供の頃から祈っていました。
テノール歌手の父を持つ私は、生まれる前から音楽に囲まれて育ち、中学生の時に観たオペラをきっかけに声楽家を目指すものの世界の壁を目の当たりにし、音楽に携わる仕事をしようと決意しました。
その後、さまざまなアーティストたちと出会う中で、本物のアーティストたちの音楽を通して人に幸せを与えることが私の役目だと気づきました。
20代の頃から会社設立の方法の本を読んでいたこと、働いていた会社が閉鎖になった折には「社長になって欲しい」と言われたことなどを思い出し、とにかく「私は会社を設立しなければならない」と感じ、会社設立に至りました。

-仕事へのこだわり-

「仕事は出来る人から学べ」と言われている通り、私が初めて営業という仕事に出会った時、トップセールスの方から「トイレ掃除をしている人でも、デスク業務をしているアルバイトの人でも、いつ何時一緒に仕事をする日が来るかもしれない、その人が偉くなるかもしれない、と思って大事にした方がいい」と言われたことがあります。

人を大事にしてきたお陰で営業の売上が上がったにもかかわらず、いつしか数字ばかりをがむしゃらに追いかけるようになり、数字が伸び悩むだけでなく、自分自身が苦しくなったのを覚えています。
数字は大事です。しかし、人への思いやり、感謝、繋がりの大切さと謙虚さをふと忘れがちになり、自分の気持ちに正直になれなかった時、違和感を覚え、物事は上手くいかなくなります。

その後、ある方から「私はね、会社ではなく、あなただから、あなた自身と仕事をしたいのですよ。」と言われたことがあります。身に余る言葉であり、あの言葉ほど感謝を覚えたことはありません。
その言葉を忘れずにいるためにも、私の仕事へのこだわりは、お客様に対して、ビジネスパートナーに対して、そして自分自身に対して常にHONEST「正直」「誠実」であることです。それが全ての流れを良くすることだと信じております。

そして何より、Music Is Life♪Music Is Loveという自分の感覚に正直に、本物の音楽を通して「感動」という人間の特権を生かしながら、みなさまに少しでも豊かで幸せな「人生」と「愛」を感じていただけるよう、MILHONESTとして一歩一歩小さなことから貢献させていただければ幸いです。

-若者へのメッセージ-

「夢は叶えるもの」だと思っています。
実は日本初のMusic Award見たさに私はその主催会社に入社し、そのAwardで憧れのアーティストたちを目の前にした時、「夢は叶うものなのだな」というのを体感しました。
夢の実現は必然。自分自身が心の底から望んでいるものは必然的に行動をし、叶えてしまうものなのです。
つまり、自分自身の奥底で感じ願っているものに常に「正直」であることが夢を実現していく鍵だと思っています。

何事も新たなことにチャレンジするときは、乗り越えなければならない壁があります。
「出る杭は打たれる」のであれば、「打たれないくらい突き抜ければいい」
周りの意見を全く聞かずに突き抜けるのではなく、周りの意見を謙虚に受け止めつつ、それでも自分自身を信じることができたとき、人は行動ができるようになります。
自分の感覚を信じることができ、行動ができた時、その壁は乗り越えられます。

私もいくつもの挫折や失敗をして、自信をなくしたり、体を壊したり、ネガティブになったりすることがたくさんありました。それでも「自分自身の気持ちに正直になれたこと」が1番の幸せであり、解決策だと信じています。
どうぞ、自分を信じること、自分の気持ちに正直でいることを大事に、そして、今ある環境、周りの人たちへの感謝の気持ちを忘れずに、与えられた“命=時間”を大切に、自分の夢を叶えていってください。
死ぬまでにやりたいことリストは今すぐやっていきましょう。自戒も込めて。