INTERVIEW
IPPONSUGI HITOSHI

一本杉仁志

ACEDAR LLC CEO https://acedar.co.jp/

略歴

日本での選手キャリアを終えた後、新たな楕円球を追いかけ海外へ。現役引退後はキャンベラ大でスポーツサイエンスを学び、SRブランビーズで経験を積む。13年に帰国後、トップリーグチームにコーチングスタッフとして加わる。その間、エディスコーワン大学院でスポーツサイエンスを学び、21年には世界的名将のジェイク・ホワイト氏に請われアフリカ大陸へ渡った。現在は国内外の経験を活かし、花園近鉄ライナーズ、東京山九フェニックスでアドバイザーとして活動。また、Kitman Labsにてアジアの様々なプロチームのパフォーマンス組織強化を担当している。

現在の仕事についた経緯

国内外のプロスポーツの現場で、選手、コーチ、パフォーマンスマネージャーとして活動してきたKnow Howを次世代に伝え、男女問わず世界で戦える人材を育成する事に尽力しています。
同時にアドバイザーとして、プロスポーツ組織が持続的成長を勝ち取る為の土台づくりからサポートする事で、チームの可能性を広げ、強化と発展に貢献しています。
ハイパフォーマンス環境整備、組織の体制強化などをお考えになられているプロチームの代表、強化担当、コーチの方々のアドバイザー、メンターとして、更にもう一歩踏み込んだ形で、チーム強化に関わっています。

仕事へのこだわり

今の仕事に辿り着くまでに、様々な方が人生の選択を後押ししてくれました。どの一つが欠けても今の私はないでしょう。その間、自身の成長を伝えようと、結果に対して真摯に向き合い続けています。
パフォーマンスを統括する者として結果とは勝利です。それはチームの怪我人の数にも大きく影響されます。つまり、チームの勝利の為には、目の前の選手に妥協せず全力で当たる、当たれるチームを作る事が、非常に重要であり、この構築方法に独自色を持って取り組んできました。その根本となるのが『選手は怪我さえしなければ必ず成長する』という信念です。この考えは組織内においてスタッフにも言える事でしょう。
同時に人として、将来、同じ道を歩く人達に、この道を見える形で残しておきたい。未来を担っていくであろう将来の人達の為のサバイバルガイドとして、未来をサポートし時代を超えて想いが伝わるようにと歩んできました。
日々の仕事の中では、準備を怠らず、その上で状況を理解し、即座に判断し適応する力は、世界で生きてきた中で確実に助けとなりました。国内で活躍できる選手と国外でも活躍できる選手の差は適応力であり、それはコーチでも、マネージャーでも同様です。
これからも可能性を信じ、未開の地であっても前に進み続けていく強さを持っていたいと考えております。

若者へのメッセージ

一流を目指すのであれば、一流だと感じる事のできる人の近くにいる事。
人が育つ過程を喜びとして捉え、時間を割いてくれる人の近くにいる事。
同じ志を持つもの同士は、望む場所にいれば出会うことが出来ると信じる事。
色々な事に目を奪われず一点に集中して前に進む事。
一度どこかで地獄を見る事は必然だと理解する事。
周りが伝える評判など信じずに自分の目と耳と心で確かめる事。
敵がいる事は自分の足で自分の道を歩いている証拠だと信じる事。
運とは何かを自分なりに見つける事。
与えられた知識、経験を次世代に伝える事。
そして何より、自分の人生を愛し、その人生に意味を感じてくれる人達を大事にする事。