INTERVIEW
ONOSHI KEISUKE

尾熨斗啓介

環境・省エネルギー計算センター 株式会社HorizonXX 代表取締役 https://www.ceec.jp/

略歴

日本大学理工学部建築学科、日本大学大学院理工学研究科不動産科学専攻卒業。新卒で某大手日系証券会社に入社し、新規ビジネスである不動産ファンドアレンジメント、REIT主幹事業務、その後、某大手外資系証券会社にて同様の業務に従事。2012年独立。現在は、建築物省エネ計算業界を創造すべく、「省エネ革命で地球を幸せに!」をスローガンに日々奮闘中。

-現在の仕事についた経緯-

現在は、建築物の省エネ計算、総合的な環境性能認証コンサルティングをしております。
独立当初は、建築士の地位向上を目指し、設計事務所に対して、経営・営業コンサルティングを行っておりましたが、本業である設計が忙しく、トップラインを上げるニーズがそこまで顕在化せず、建築士の本業である設計業務へ集中できる環境整備サポート業務を模索していました。
法規制・改正などで、新築時に省エネ計算が必要であることを把握し、2050年カーボンニュートラルの要請から、今後、ますます必要となる建築物の省エネ計算のアウトソーシング需要が高いことが分かり、業界に参入しました。
建築士の地位向上のため、設計業務に集中できるように、本業以外である省エネ計算業務を代行することでその環境を提供しています。

-仕事へのこだわり-

こだわりは大きく2つあります。
①人一倍の努力
特別な才能がなかったので、人一倍努力だけはしてきました。新卒から携わった業務・業界が新しかったこともあり、既存の業務方法だけではなく、新しい考え方、営業方法など、まずは深く考えずやってみることを意識しました。それでうまくいかないときは違う方法を模索するなど、考えて、可能性があることはすぐにチャレンジしていました。それらの経験を踏まえた結果、タイミングが来た時に、「何となくチャンスかも」ということが分かってきました。土台となる知識・経験は努力で補い、人と違った考え方、やり方などは意識して常に模索してきました。
まずはやってみる、やってダメでも、そこから学ぶことは、知識・経験を含めて多いです。悩んでいるなら、まずはやってみて、トライアンドエラーを繰り返して自分の型をつくるようにしています。
②相手の頭の中を創造する
自分の役割や権限なども常に意識しています。何か問題が起きた時、「問題が起きました。どうしたら良いでしょうか?」では全て丸投げ状態です。まずは、上司に報告するまでに自分で握っても(考えても)良い時間(30分なのか、半日・1日なのか)を考えて、その間で考えうる打開策を3パターン程用意して、問題とともに解決策を提示します。さらに、「レコメンデーションはパターンAです。」といった具合で仕事をしていました。当たり前にできている人は、「そんなこと当たり前でしょ」と思うでしょうが、これができていない人、相手に答えをそのまま求めてしまう人も最近は増えてきています。お客様、上司、ビジネスパートナーが何を求めているのか、頭の中を想像し考え抜いて行動することを意識して、提案などをするように心掛けています。

-若者へのメッセージ-

当方が目指していた建築家に限らず、若い時から憧れ、必死に努力したにも関わらず、夢破れる人は沢山います。しかしその努力があったからこそ、別の道が開けている人も沢山います。大切なことは結果のための努力ではなく、努力する人間には、様々な成功の可能性があるということだと思います。努力は報われるとは限らない。しかし努力は裏切らない。
また、今後の先行き不安定な経済状況も、何かをひたすらにやり続けていれば、折れることは先ずないでしょう。やり尽くした失敗なら、後悔ではなく、いい経験になります。

~「努力は裏切らない」~
道半ばにして、夢を諦める人たち、それで納得する人たち。それは社会のせいなのか?自分のせいなのか?確かに現実は厳しいし、社会も激変している。
曖昧なまま、次のチャンスを待つ人たち。本当にそれでいいのか?次のチャンスは見つかるのか?
また来るべきチャンスに向けて、または社会変化に備えて、日頃から努力を重ねない人や、必要最小限の行動しかしない人たち。
チャンスは一瞬、何度も来ない。分かっているのに日頃から行動しない。大切なのは、ただ待つだけでなく、チャンスを探し引き寄せる事だ。
努力・知識・経験を日頃から積んでおく。そうすれば閃きや、思いも寄らない縁、違う道だって開けてくる。
結局、努力は裏切らない。事実、成功した人の多くは、そう語っている。

何者になれるかは、結局は泥臭い努力の積み重ねだと思います。
努力だけは誰でもできるものです。先行きの不安などあると思いますが、努力をしているといずれチャンスは訪れます。一緒に努力を応援できるコミュニティを創りましょう!