INTERVIEW
TAKASAKI KEIGO

高崎圭悟

株式会社リアルジャパン 代表取締役/イスラエル観光親善大使 https://real-japan.jp/

略歴

1985年群馬県生まれ。研修事業においては通算800回以上開催、延べ8万人以上が受講。
YouTube総再生数250万回、インスタグラム総再生数1400万回。2017年、汐留イタリア街の地域活性化・汐留大学の講師を担当。
著書『ハイスコア〜人生は最大限を目指すゲーム〜(幻冬舎MC)』は、Amazonオーディオブックランキング全国1位、紀伊国屋ランキング全国1位を獲得。その後、自身で出版社を設立し、『ミッションドリブン〜お金に生きるか、使命に生きるか〜』を出版。
研修業のほかMLM・飲食店・小売店・リムジン事業など7つの事業を手がけていたが、自身の行いを見つめ直してクリスチャンとなり、事業と収入の殆どを自ら手放し無一文に。新しくスタートを切り今に至る。
リアルジャパンサロンの『自給自足プロジェクト』では、全国で村づくりを開始。2019年、イスラエル観光庁公認「イスラエル観光親善大使」に就任。
日本で最も政治家を輩出している『日本政策学校』を卒業。2022年、参議院選挙に出馬。2023年12月のドナルド・トランプ率いる保守派の世界最大カンファレンス『CPAC JAPAN』に登壇。

-現在の仕事についた経緯-

大学卒業後の2年間は、大手SIerのエンジニアとして安定した仕事に就きましたが、年功序列で実力だけでは昇進できない不自由さにフラストレーションを感じ、25歳で起業しました。
以後10年の間に、MLM事業、飲食業、小売業、リムジンサービス業など多くの業界に挑戦し、年収3000万円ほどになったものの、これらすべてを通じて虚しさや罪悪感を覚え、「自分はこのままでいいのか」と自問自答する日々がありました。
そして、お金や社会的成功を目指すのではなく、使命に基づいて生きることを決意。現在は、使命を見つけ出し、ギフト(生まれ持った才能)に基づいて生きるための研修等を行っています。使命に生きることで、内側からくる喜びがありますし、お金も後からついてきます。

-仕事へのこだわり-

1つめは、『そこに喜びがあるかどうか』です。
義務感だけでイヤイヤ業務をこなしている人を見ていると、胸が痛くなります。僕は、「不自由な社会人たちを自由にしたい」と考えています。お金や地位よりも、自分が生まれ持った特性や、使命に基づいて生きることが大切だと学んだ自らの経験から、一人一人が個性を発揮し、喜びをもって仕事をすることが重要だと考えます。
そのため、スタッフにも、「喜びがなくなったらその仕事はやめて、他のことをしてね」といつも伝えています。いくら仕事ができて、業績が上がっても、スタッフが苦しみやストレスを感じながら仕事をするのは嫌だと感じるからです。
一言で言えば、適材適所を常に推進しているということです。まさに自身の研修を用いながら人々の特性を把握し、喜びを持ってできる仕事を提供しています。

2つめは、『意義があるかどうか』です。
つまり、本当に人々の役に立つ仕事でなければ、僕がやる意味はないと考えます。例えば(これは職業差別になってしまいますが)パチンコやゲーム業界などに僕は意義を感じません。人々の生活が真の意味で良くなるかという観点では、疑問符しかないからです。人々の生活が具体的に良くなる仕事や活動しか僕はしたくないと考えます。
そのため、MLMの仕事も稼げはしましたが、すべて辞めて収入も手放すに至りました。はじめは、個人が収入を得て人生を自由にできる仕事だと思って一生懸命やっていましたが、本当に人々を幸せにするものではないということに途中で気づいたからです。

-若者へのメッセージ-

はっきり言ってしまうと、日本の教育機関は、『優秀な従業員育成施設』であり、大量生産時代から変わらない、会社の歯車を生産している施設にすぎません。そのため、学校での成績を気にする必要などありませんし、そんなことでアイデンティティ(自己肯定感)を低くしないでほしいです。
学力テストや成績による教育の指標はすでに時代遅れです。現代は適応力が求められ、古い概念が崩れつつあります。生成AIを使いこなす若者が、何十年と培ってきた技術を持つ50歳よりも価値を持つ時代へと変遷しています。
これまでの古い常識や慣習に囚われないでほしいです。特に最新技術を積極的に学び、自分たちが新しい風を吹かせる存在なんだと自覚し、アイデンティティを高く持ってください。
新しい風を受け入れない古い体質の組織や企業は滅びるだけなので、そんなところはさっさと見切りをつけて、新しい価値を認めるようなところに身を移していただければと思います。