INTERVIEW
TSUYAMA YUZURU

津山謙

サンステイ共生福祉株式会社 代表取締役 https://sunstay.co.jp/

略歴

1973年生まれ、山口県出身。筑波大学大学院国際政治経済学研究科博士課程前期修了。ハーバード大学ケネディ行政大学院修了。早稲田大学大学院アジア太平洋研究科国際関係学専攻後期博士課程修了。国会議員政策担当秘書も務め、安全保障関連をはじめとした多くの法律の審議・成立に携わる。ハーバード大学ベルファー研究所リサーチ・アソシエート、東京富士大学非常勤講師も兼務。2019年、サンステイ・グループホームを設立。

-現在の仕事についた経緯-

当時、私は国会に勤めていたのですが、社会がコロナの真っ只中に、障がい者福祉事業で相談を受けたことがきっかけでした。同じような事業体がいくつかあったので、私がそれらを引き継ぎ、適正規模に拡大させて経営を安定させることにしました。事業を引き継ぐかたちではあったので、正直な話、赤字スタートでした。資金繰りや人繰りの問題、利用者様が抱える問題は絶えず、そのような状況が3年間続きました。

また社会ではコロナの真っ只中で、施設を1棟建てたところで緊急事態宣言が発令され、社員が濃厚接触者になったり、利用者の募集を停止せざるを得なくなったりなど、激動な毎日が続いていました。そのような大変な日々ではありましたが、求められる方々は多く、その先の笑顔のため、喜んでいただくために奮闘していました。

-仕事へのこだわり-

利用者満足と従業員満足。幸福の最大化。ここを1番大切にしています。
もちろん事業として展開はしていますが、我々の根底にある考え方として、「障害は個性。障害者にも基本的人権があり、好きなことをやっていい、自由がある」と考えています。私含め、誰しもがサポートなくして生きてはいけないと思っています。あくまでも利用者様には少し多くのサポートが必要であるということです。本人の自立・自活・自己実現のサポートができるグループホームとしてポリシーをもって活動しています。

また、従業員満足でもその考え方は同様で、業界的に休みづらそうに見えるかもしれませんが、サービスは残業ありませんし、夏季休暇や有給は全員が必ず日数分とるようにしています。会社として従業員の自己実現も応援しています。特定の誰か一人に負荷がかかってしまうような仕組み、事業にならないように気をつけながら経営を行っています。
これらを大切にすることで、人の幸福を最大化できると考えています。

-若者へのメッセージ-

自分の可能性の最大化を考えてほしいです。自分の持っている可能性の中で最善の道を歩むようにしてほしいですし、そのために挑戦をしてほしいです。そうすることで自分の中の何かが開けると思っています。

まず前提として、挑戦して失敗することは恥ではなく、挑戦しないことが恥ずかしいと思います。
勝ち負けや、成功・失敗ばかりを考えてほしくないです。挑戦できる環境、立場、チャンスがあるなら全力で立ち向かってください。うまくいく場合もあるでしょう。うまくいかない場合もあるでしょう。その要因は、自分の能力かもしれないですし、誰かの手助け、はたまた運かもしれません。挑戦すること、全力で立ち向かうことで自分の可能性を広げることになると同時に、経験ができ、知識がつき、信用にもつながります。自分自身に身についたものは誰にも奪えません。

最後に伝えたいことは、後悔するような人生にしないでほしいということです。挑戦しないことで、何かを守っているつもりかもしれませんが、それは何かを捨てていることと変わりません。挑戦から逃げると何も残りません。残るのは後悔のみです。私も挑戦の真っ只中です。共に挑戦していきましょう。