明治学院大学国際学部卒業。在学中に台湾の国立師範大学国語センターへ語学留学。帰国後、シーメンス㈱にて営業を経験。2003年ICIに転勤し、日本語教育に携わる。
略歴
現在の仕事についた経緯は?
私は大学卒業後、シーメンス株式会社という電機メーカーにお世話になりました。
この会社の特徴でもありましたが、オンとオフがはっきりしていました。仕事では大きなお仕事を任せていただけるなど挑戦する経験を積ませていただいた一方で、定時を過ぎると積極的に退社を促され、退社後は趣味など様々なことに時間を費やすことができ、とても充実した日々を過ごしていました。
ICIはもともと私の両親が立ち上げた会社で、二人を中心に企業向けの語学教育を提供していました。入社後2年ほどが過ぎた頃、父が脳腫瘍の病に倒れ半年間仕事の第一線から外れることになりました。不景気のあおりも受け、母は毎晩遅くに帰宅するなど一人で奮闘していましたが、その頃の私はほぼ定時で仕事が終わり、趣味などに時間を費やす余裕もありました。
もともとICIを継ぐ予定はありませんでしたが、心の中で自然と助けなければならないという気持ちが沸き上がりICIに転職し、今に至っています。
仕事へのこだわり
仕事へのこだわりですが、一言で言えば「小さなことの積み重ねを疎かにしない」ということでしょうか。
誰しも大きな仕事をして、大きな成果を手に入れたいものだと思います。
しかしながら、小さな仕事をきっちりできない者が大きな仕事の際に抜かりなくできるわけがないと思います。
仕事の大小や好き嫌いに関係なく、仕事をする相手(顧客、同僚、関係会社など)のことを真剣に考え、その相手方が何を望んでいるのか、どうしたらその望んでいることをかなえられるのか、自分の持っているリソースとどう結び付ければそれが達成できるのか、など一つ一つ真剣に考えながら仕事をするように努めています。
これは私の新人時代からずっと変わらないこだわりだと思います。
若者へのメッセージ
正直、今の若い方々は大変優秀だと思います。若いころの自分よりよほど良くできる方が多いと感じています。
仕事から少し離れますが、若い世代で言うと大谷翔平選手や羽生結弦選手など、我々の世代では「目指せ日本一」というのがすごいことでしたが、若いころから世界基準で物事を捉え「世界一」を躊躇なく素直に目指しているのが、今の若い方たちだと思います。
そうしたエネルギーを感じますし、そのエネルギーを存分に発揮していってほしいと願っています。
一つだけ付け加えるならば、自分自身の目指すべき方向性について決めるのはご自身ですし、その道のりはご自身で作り上げてほしいですが、その決断をする前に様々なことを経験し、嫌な仕事も、気持ちの入らない仕事も、好かない人のアドバイスも、すべてまずは受け入れてから自分の進むべき道を決めてほしいと思います。
SNSなど自分に都合の良い情報を選べる時代だからこそ、自分とは違う考え、耳の痛い考えを聞く力を持ち、大局的にものごとを見ながら仕事ができることで、充実した社会人生活が送れるのではないかと思います。期待しています!